先日エンジンはスタートをみたが、本日は回転がひどく重かったスロットルまわりの点検と同調を取ることにした。

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右スイッチを分解し、ワイヤーの状態を点検する。キャブ周りのワイヤー状態は以前無理に外したことが有るらしく、タイコの所でワイヤーが曲がっていた。
スイッチの中の状態は素直では無かった。キャブ周りと同様無理な作業で写真の様に曲がっている。
これでは擦動の抵抗が増し重い訳だ。
切れるまで今のを使おうと思っていたが、ストック品に換えることにしクラッチワイヤーの時と同様インジェクターで給油をして組み込んだ。
スムーズな動きを取り戻したスロットル周り、引き続き同調を取ることにする。


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先日エンジンを掛けたときは車庫の奥で行ったが、今回は少し長い時間を必要とするだろうし、マフラーからまだ残っている錆の粉が撒き散らかされるので車両を前後入れ替え、排気を直接外に出すことにした。
パイロットスクリューの開度を確認し、補助タンクからのガソリンの流れが止まった所でチョークを引きスターターボタンを押す。
重苦しい音と共にエンジンが目覚める。チョークを戻し、アイドルアップを回し回転を上げ暖機する。
全体が暖まり回転が上がって来たところでアイドルアップを戻し規定の回転数に合わせる。
しばらく暖機、エンジンを止める。


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4連のバキュームゲージをセットし再びエンジンをスタート。
各々のゲージの針が安定する位置にコックを調整。
パイロットスクリューで回転の上がる位置を探すが案の定見つからない。今まで何種類かのキャブを調整してきたが、マニュアルに書かれているように回転の上がる位置が見つかったためしがない。修行が足りないのか匠の世界はまだ遠い世界なのかも知れない。
最良点が見つからないのでは仕方がない。規定値にセットする。
2番キャブの値を標準にし、各々のキャブを調整してゆく。今回は素直だ。比較的ばらつきが少ない。
通常は一方を調整すると一方がずれ乱高下するが、素直に数分で定まった。
ナットをロックし、スロットルを煽る。回転が落ち着いたところで各々のゲージを再度確認、若干のばらつきを修正。
何度かスロットルを煽り落ち着いていることを確認してエンジンを切った。
バキュームゲージを外し再度エンジンを掛けしばらくアイドル状態にする。前回測ったコンプレッションがどれまで回復しているか確認してみたかったのだ。
1番2番が10.5、3番4番が11.0、思ったほど上がっていないが、リング交換だけなので已もう得ないのかも知れない。
次回待つのはボアアップか・・・・・・・・・・・・・・・・