年増の機械ですのでお漏らしをしてました。
二代目が稼働したので先代はお暇を取らせる予定ですが、家を出されるのがいやらしくダダをこねてます。
アームやバケットに比べれば使用頻度の低いブレードシリンダーですが、水に浸かったり泥をかぶったりで過酷な環境で暮らして来ました。
写真写りは綺麗に見えますが、全体を油膜と埃が覆っています。
まず全体を洗い油で油分と汚れを落とします。
ホースを外し先端に漏れ留めのプラグを打ちます。
このネジあまり使われていない規格なんですね。
7/11UNF、普通は3/8Gが多いと思いますがメーカーによってはもっと規格外もあるようです。
シリンダー本体を外しヘッドを取り外すのにレンチを掛けやすいよう逆さまに取付します。
YouTubeなどをみますと皆さん特大のパイレンを使ってここを回してますが、傷を付けたくないので正統派のフックレンチを掛けて回します。
かなりの高トルク締まっていますのでパイプで柄を長くして回します。
おっと・・・・・回す前にひとつやることが・・・・・・
まず回り止めのカシメを外すのと元の位置を残すのにポンチを打っておきます。
これで締めの過不足がわかります。
ピストン一式が抜けました。
油圧が抜けてブレードが落ちる事も無かったですので今回は漏れ修理となりますので、ダストシール、Uリング、バックアップリング、オーリングだけの交換になります。
オーリングもバックアップリングもまだ使えそうですが、多分劣化していて一度外すと漏れが止まらなくなる恐れがあり敢えて交換しました。
今回は社外キットがこの部分には無く純正を使いましたが、サイズが判ればmonotaroで1/3の価格位で全て揃いますね。
手順としてバラシてからサイズを測り手配が一番安く上がります。
古い機種なので部品が出ると判った時点で飛びついたのがいけなかったのですね~
ヘッドを外すにはピストンを外さなければならないのですが、この機種は回り止めにスチールボールとイモネジを使ってます。
ピストンと一体型のネジを回すのにバイスより確実にホールドする車体を使い固定してソケットレンチを当てて回すのですがココも高トルクでした。
41のナットですが小さい方かも知れません。
今回はスピナーハンドルをパイプで延長し、回りましたので良かったですが、回らない時は大型のエアーインパクトを使おうかと思ってましたが出番は無かったです。
そのため使用したソケットはインパクト用の大型のものとなっております。
外したヘッドの中を見てみますとダストシールのリップも硬いし、Uリングは変色して硬くなっています。
これらを掘り出して錆を掻きだし新しいシール類を取り付けて行きます。
ダストシールは皆さんドライバーなどで縁をたたいて入れていますがココも正攻法でKTCの圧入治具を用いて優しく挿入・・・・・(^^♪
Uリングには方向性が有りますのでグリスを付けて傷を付けないようにココも優しく挿入・・・・・(^^♪
ピストンをロックし更にポンチでカシメて完成しました!
あとは逆順序で組み付けます。
ヘッドは本締め前ココまででしたが本締めで元の位置より少し先まで締めて完成です。
塗装が剥げて前の塗色が出ていたので化粧し直しました。
エアー抜きし、漏れが無いことを確認し、作動油補充して完成です。
コメント
コメント一覧 (2)
なんか中古重機屋さんみたいですね!
重機のシリンダーは重いので大変でしたね。😅一声かけていただければお手伝いにお伺いしたのに・・・
高く売れるといいですね👍
rustsalvage
がしました