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到着したエンジン、目覚めさせるため私は処置を始めた。

ジェネレータを外してみる。殆ど擦れていないクラッチプレートが現れた。

ヘッドカバーを剥ぐ。そこには今組み立てられたばかりかの様な真新しいカム、ギア・・・・・・

オイルは抜かれていたが、まだ残りがあり、それは劣化し少し水飴の様に感じられた。

プラグ孔からファイバースコープを入れシリンダーの状況を全て見てみる。

長い間同じ位置でピストンが止まっていると湿気により鉢巻き状の腐食が出る事がある。

クランクを回しながら各々のシリンダーを見てみた。全てのシリンダーは私が以前購入したものと同じように真っ新で異常は全く無い。

ピストントップも全く新品同様。室内保管のためか、大陸型の気候によるものか。日本であったならこの様な訳には行かなかったであろう。

オイルパンを剥ぎストレーナを外す。開けられる所は全て開け古いオイルをぬぐい取った。

外したパーツを組み付け新しいオイルを入れ、プラグ孔からクランクを回しながら潤滑剤をシリンダー内にスプレーした。

エンジンを元のと交換し車体に取り付けた。

火入れを始める。プラグを外しイグニッションを切り、セルモーターを傷めないように間隔を取りヘッドへオイルが上がるであろう時間を思いながら回した。

全ての下準備を終えスタートさせた。

それは今までのエンジンとは全く別の音を出しながら回り始めた。

2005年7月30日、各部からのノイズは極少、新車の音・・・・・・

長い眠りからそれは覚めた。その音に聞き惚れながら私はしばらく回し続けた。