三度目の正直と言うか、運の尽きと言うか、いろいろ言い方はあるが大事故にならず救われた事がある。

ツーリングを翌日に控え事前点検を始めた。この車両、結構細かい振動がありネジが緩むことがある。特にシフト、ブレーキ回りのフィッキングボルトが緩む。
それらの点検を終えエンジン回りに移る。エンジンをかけ暖機を開始。回転も安定し、スタンドを立てた状態で乗車しミッション関係の状況を確認しはじめた。
各ギアへのシフト状況は問題がない。全ての灯火も良好だ。
エンジンを切り降車しようとする。下を見たとたんそこにはオイルの海が広がっていた。
まさかドレンボルトの脱落! と思うほどの量だ。
後輪はオイルに濡れていた。もし走っていたら転倒は免れないだろう。

リーク場所を特定する。どうもジェネレータ側のカバー下から漏れているらしい。面倒だがマフラーとカバーを剥いだ。
オイルはクラッチプッシュロッドとオイルシールの間から吹き出て来る。
プッシュロッドを引き抜く。オイルシールが当たる部分とその内側に減っている部分が見られる。
部品の手配を行う。つき合いのある部品商に尋ねてみると昔は良く有った事象だと言った。
根本的解決はトップギアコンプリートを取り替えるか中のブッシュを取り替えないと解決にならないと言う。
部品商からはオイルシールのみ手に入った。シャフトとギアを探し始めた。ギアは高価だろうと想像が付くのでブッシュを抜き換える事にした。
油圧プーラーで打ち抜き採寸し、製作を頼んだ。素材は燐青銅にしたかったが手に入らず一般の真鍮とした。
ロッドは他車のを流用加工もしくは鋼材から作成すれば済むが、先端の加工に拘り純正としたい。
国内は勿論、海外の部品商を当たったがなかなか見つからなかった。ある時偶然にも海外から情報を得て手に入れることが出来た。

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組み立てを終えもうトラブルは発生しないだろうと思っていたが、組み立てた時見たブッシュCの状態が気になる。
センターに残る僅かな山が減っていたのだ。後日この部品も手に入れたのでまた近々分解し点検を兼ねて交換することにした。

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